太陽光発電システム世界市場
太陽光発電システムの導入を支援する各国のエネルギー政策に支えられ、太陽光発電の世界市場は出力ベースで毎年拡大してきています。2013年の太陽光発電システムの新規導入量は30GWに達し、累積導入量は約130GWに達しています。太陽電池の主要需要地はこれまで欧州でしたが、中国や日本などアジアの需要が拡大しています。特に中国での需要が拡大しており、2013年は導入量が世界最大となりました。
アメリカのNPD Group社の太陽電池部門であるSolorbussは、2014年第4四半期の太陽光発電システム設置の世界市場が過去最高レベルの出力19.5GW以上に達する見通しだと2014年10月時点で発表しています。これにより2014年の市場は出力50GWに達します。
2014年第4四半期の新設分の出力19.5GW以上というのは、出力容量でみると原子力発電所5基分に相当する量で、2010年の1年の新設分を上回る規模です。これにより、2014年第4四半期末時点の設置済み太陽光発電システムは累計で出力200GWに達します。
2014年第4四半期に最も多く太陽光発電システムが設置されたのが中国で、その数7GW以上です。次いで日本、アメリカとなり数GW設置されています。中国、日本、アメリカの3か国の合計で2014年第4四半期の市場の約7割を占めています。