東芝の250wモジュール
東芝の250wモジュールは、公称最大出力250w、最大モジュール変換効率が20.1%で、最大モジュール変換効率世界No.1のモジュールです。この数値は2020年の実用モジュールの変換効率技術達成目標を先取りしています。
そんな東芝の250wモジュールの特徴は、①バックコンタクト方式 ②反射低減コートです。
バックコンタクト方式
一般的なモジュールは電極がモジュールの表面についており、直接電極が太陽光を浴びてしまうため太陽光を妨げていまいます。一方、東芝のバックコンタクト方式のモジュールは電極を裏面に配置することにより直接電極が太陽光を浴びないため太陽光の妨げにならないのです。さらに、2つの電極を交互に配置することで発電効率がさらにアップしています。
一般的なモジュール 東芝250Wモジュール
また、モジュールは温度変化による膨張・収縮にさらされますが、バックコンタクト方式ではセルを繋ぐ部分に伸縮性のあるコネクタを使用しているので、従来のモジュールよりも亀裂などの不具合が起こりにくくなっています。
モジュールを構成するセルも他とは異なり、シリコンウエハーに厚い銅メッキ基盤を接合し銅基板をすずコーティングすることで電気抵抗が少なく発電ロスを抑え腐食性の高いものにしています。
万が一、シリコンに亀裂が入ってもセルがバラバラになることがないので、エネルギー生成を維持できるつくりになっています。
反射低減コート
一般的なモジュール
東芝250Wモジュール
一般的なモジュールは表面に電極があり光を遮ってしまうため反射による光のロスが大きくなります。一方、東芝の250wモジュールは、バックコンタクト方式により、反射による光のロスが小さくなり、さらに反射低減コート(ARコート)を採用し裏面に反射膜を取り付けることでミラー効果となり発電効率が高まります。それにより、雨天時や朝・夕の僅かな光でもエネルギーを生み出すことが出来ます。